光学系は7群7枚のうち5枚に異常部分分散ガラスを使用。軸上色収差を限りなくゼロに近づけるアポクロマート設計による高画質に加え、レンズ全体を繰り出すシンプルな構造により、全長約40mmのコンパクトさを実現。本体重量は260gと軽量で、そのサイズ感と重量は標準レンズのULTRON(ウルトロン)40mm F2 Aspherical SLIISとほぼ同等であることから可搬性に優れています。APO-SKOPAR(アポスコパー)90mm F2.8 SLIISのフォーカスリングおよび絞りリングは総金属製で、大きく削り込まれた指がかりと、精密な切削加工が施されたローレットパターンが特徴です。このデザインは、古き良き時代を想起させる美しい外観と、マニュアル操作感を向上させる機能性を兼ね備えています。また、昭和40年代(1965〜1974年)の一眼レフ用交換レンズへのオマージュとして、コレクターの中では先白(さきじろ)の愛称で親しまれているシルバーリムと、先黒(さきぐろ)と呼ばれるブラックリムの2種類を用意しています。マウントはCPU内蔵ニコンAi-S互換。Aiカプラーも搭載し、往年のフィルム一眼レフから最新のデジタル一眼レフまでさまざまなボディで使用可能です。