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高解像力・高コントラストを実現した等倍マクロレンズ | 最短撮影距離19cm、撮影倍率等倍と、優れた近接撮影性能を誇る、単焦点中望遠マクロレンズです。遠方から等倍のマクロ撮影まで、高い描写性能を維持するために、3つの駆動系を有するフローティングタイプのインナーフォーカス式AF機構を採用しました。レンズ構成としては、固定群にED(特殊低分散)レンズとHR(高屈折率)レンズを、フォーカス群にHRレンズとE-HR(超高屈折率)レンズを配置することにより、望遠系のマクロレンズで目立ちやすい色にじみを徹底的に除去しています。これにより、無限遠から最短撮影距離まで、かつ、画面の中心から周辺に至るまで、高解像・高コントラストを保つとともに、絞り開放からシャープな描写性能を実現しています。マクロ撮影領域で口径食の少ない、きれいな円形状のボケを実現 | きれいな円形のボケ形状を得るためには、絞りの形状を円形にすることに加え、口径食の発生をできる限り押さえ込む必要があります。口径食とは、光軸に対して斜めに入射した光に対して、絞り前後のレンズ径などに周辺の光線が制限されてしまい、画面周辺部のボケ形状がきれいな円形でなく、ラグビーボールのような楕円形や角のあるような形状になってしまう現象のことを指します。本レンズでは、周辺部までしっかりと光線を通すことで、口径食の発生を可能な限り封じ込め、特にマクロ撮影領域において、きれいな円形状のボケを確保しています。また、ボケに輪郭線がついてしまうような二線ボケや、色収差によるエッジの色つきの発生も排除した光学設計となっています。ZERO (Zuiko Extra-low Reflection Optical) コーティング | これまで防ぐことが難しかったゴーストやフレアーを徹底的に排除するため、波長450〜650nmの反射率を従来の半分に抑える、独自のZERO(Zuiko Extra-low Reflection Optical)コーティングを、レンズ表面に施すことにより、逆光などの悪条件下でも、透明感の高いクリアな描写性能を確保しています。このZEROコーティングは、顕微鏡の多層膜成膜技術で培った薄膜制御技術から生み出されたコーティング技術です。クリアな描写を実現するとともに、真空蒸着により膜強度が強く、キズの発生や劣化が生じにくい、という利点もあります。さらに、絞りの後ろ側に位置するレンズ群の適切な配置と、ZEROコーティングの効果によって、スポットフレアー(中心部が暗くて周辺部が明るいシーンを絞り込んで撮影した際に、絞り羽の形をしたフレアーが画像に写り込む現象)の発生を抑えることに成功しています。“MSC機構”搭載による、高速かつ静粛なオートフォーカス | “MSC (Movie and Still Compatible) 機構”は、軽量かつ少ないレンズ枚数で、高速かつ静粛なピント合わせを実現するために開発した先進の光学設計技術です。動作音の原因になるギアを排除し、サブミクロン精度に仕上げた金属軸(シャフト)と送りねじ(スクリュー・ドライブ)による機構を採用することで、ダイレクトにフォーカス用レンズを駆動させます。本レンズでは、この“MSC機構”を用いたフローティングタイプのインナーフォーカス方式を採用し、3つの駆動系を最適に制御することでピント合わせをおこないます。これにより、高速かつ静粛でなめらかなオートフォーカス駆動を実現しています。このスムーズなオートフォーカス動作により、静止画だけでなく、動画でもストレスなく快適な撮影を楽しめます。さらに、ピント合わせの際にレンズ全長が変動しないので、特にマクロ撮影時において、安定したホールディング性を確保しています。「ZUIKO DIGITAL」レンズのSHG(スーパーハイグレード)/HG(ハイグレード)シリーズで定評のある防塵・防滴構造を、本レンズにも採用しました。ホコリや水滴がレンズ内部に入るのを防ぐため、リング状のシーリングが各所に幾重にもはめ込まれています。同様に防塵防滴構造が施されたカメラである「OM-D E-M5」と組み合わせて使用することで、雨中や水辺などの悪条件下でも、安心してマクロ撮影に没頭できます。 |
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